マダイ幼魚(ジャミ)の資源調査情報
平成19年7月26日
 平成19年7月3日及び12日に,実施したマダイ幼魚資源調査の結果をお知らせします。7月3日は宗像,奈多・新宮海域,12日は唐津湾海域において1そうごち網漁船による調査を行いました。

1.平成19年のマダイ幼魚(ジャミ)資源について
 平成17,18年とやや増加傾向にあったマダイ幼魚(ジャミ)資源は,本年の調査では減少傾向を示しています。本年の平均入網尾数は61尾で,昭和60年〜平成4年の低水準です。
 マダイ幼魚資源の多少が,そのままマダイ資源に連動している(漁獲,自然死亡,移動が一定)と仮定すると,平成20年漁期は1歳魚が少なく,2〜3歳魚(24〜42cm)が多い傾向になると考えられます。
 

2.各海域の採捕尾数
 各海域の調査定点は6〜9点の計34点で,平均入網尾数は,1網当たり採捕されたマダイ幼魚の平均尾数を示しています。本年の平均入網尾数は,宗像(鐘崎)海域のみ前年より多く見られた以外,減少傾向でした。特に唐津湾海域では,かなり少ないと思われます。
 

・全長組成
 採補されたマダイ幼魚の全長組成をみると,唐津湾海域では,50〜60mmの小さい群と65〜80mmやや大きい群の2群が,奈多・新宮及び宗像海域では60〜80mmを中心とした群がみられました。
 

・調査点と各採捕尾数

宗像海域



奈多・新宮海域



唐津湾海域

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